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Windows10マスターブラウザ不具合情報

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Windows10PCがマスターブラウザになると

ネットワーク上のコンピューターに不具合が発生することがあります。

 

Winndows10PCがマスターブラウザになっている場合
そのネットワークに接続されているマスターブラウザ以外のパソコンに異常が出る場合があります。
■エクスプローラー画面にネットワークPCが表示されない、または一部しか表示されない。
■net view コマンドがエラーになる。

※マスターブラウザになっているWinndows10パソコン自身はこれら上記の異常はありません。

また、全てのPCの現象ではなく、比較的古いPC機器(Windows10)がマスターブラウザになっている場合は正常に動作することが多いようです。

ネットワーク共有表示の不具合(ネットワーク上のPC)

ネットワークに接続されているマスターブラウザ以外のパソコンでネットワーク共有PCの表示ができない、または一部しか表示されない。

Windows10 Ver1709の頃から発生しているようです。
気付いたのは。Ver1803に更新したころですが、Ver1809更新でも改善されていません。
Microsoftも気付いているとの事で2018年10月Ver1809更新でごく一部改善されていますが、
いまだに不具合は解消されていません。

これは、セキュリティー強化のための改善を行った結果だと思われます。

過去の共有にはセキュリティーに欠陥(脆弱性)がありSMB1やホームグループのサポートをやめ、便利な共有から強固な共有へと変更しているようです。

Windows10を含む複数のパソコンをネットワーク共有で使用している場合、
特にOSが混在している場合など、結果的に現在は使いづらくなっています。

不具合のあるWindows10PC(マスターブラウザ)は、
SERVICE_NAME:[LanmanWorkstation]がレジストリ構成とは異なる動作状態(TYPE:30)になっているのが不具合の原因になっているようです。

この表示名[Workstation]だけではなく依存している他のサービスもやはり同様になっています。

これらのPCはマスターブラウザにならないようにした方がよさそうです。
通常であればレジストリ構成情報と実際の動作状態照会は同じになります。

 

※SCコマンドで確認することができます。
SCコマンド
レジストリ構成情報 [sc qc LanmanWorkstation]
実際の動作状態照会 [sc query LanmanWorkstation]

@echo off

sc qc LanmanWorkstation
sc query LanmanWorkstation

pause
exit

上記コマンドでバッチファイルを作成して実行すると下の画面が出ます。レジストリ構成と実際の動作状態を同時に確認します。
(作成方法:メモ帳で上記記載のファイルを作成し拡張子を.batまたは、.cmdに変更するとバッチファイルができます)


<SCコマンド実施の結果(正常なPCと不具合のあるPC)>

正常なPC(マスターブラウザ)の場合

↑上段が[sc qc]レジストリ構成  下段が[sc query]実際の動作状態

サービス表示名[Workstation]
サービス名[LanmanWorkstation]
レジストリ構成情報:TYPE:20 WIN32_SHARE_PROCESS
実際の動作状態照会:TYPE:20 WIN32_SHARE_PROCESS

不具合のあるPC(マスターブラウザ)の場合

↑上段が[sc qc]レジストリ構成  下段が[sc query]実際の動作状態

サービス表示名[Workstation]
サービス名[LanmanWorkstation]
レジストリ構成情報:TYPE:20 WIN32_SHARE_PROCESS
実際の動作状態照会:TYPE:30 WIN32

※レジストリ構成と実際の動作状態が違っていることを確認できます。

 

これら不具合のある(レジストリ構成情報と実際の動作状態照会が異なる)PCがマスターブラウザになった場合

ネットワーク上にあるマスターブラウザ以外のパソコンに不具合がでます

<不具合の症状> (マスターブラウザ以外のパソコン)

・マスターブラウザからネットワーク上のコンピューター一覧リストの取得ができない。
net view コマンドがエラーになる。
・ネットワーク画面にネットワーク共有PCが表示されない。または一部のみ表示される。
※ただし、手動による共有は正常に動作しています。

 

マスターブラウザになっているPC自身ではネットワーク画面にWSD検索とNetBIOS検索の両方が正常に表示されますが、ネットワーク上にある他のPCではネットワーク画面が正常に表示されません。
Windows10 Ver1809よりWSD検索のみ表示されるようになりましたが、NetBIOS検索は表示されません。
さらにネットワーク上にある他のPCではnet view コマンドもエラーになります。
これではマスターブラウザの役目を果たしていないと思われます。

不具合がある場合は、手動で共有を使用するかマスターブラウザPCを変更することをお勧めします。
Windows7がマスターブラウザになっている場合、この問題は発生しません。

--

net view コマンドエラー

最近のPCでは、この「net view」コマンドがエラーになることが多くあります。
セキュリティー強化のためマスターブラウザに不具合があるためだと考えています。
この勢いだと、Windowsでは「net view」コマンドが廃止に向かうのではと危惧するほどです…

※最新のWindows10PCがマスターブラウザになっている場合、エラーで使用できない場合があります。

現在ではWindows10絡みのエラーがほとんどです。

 

この問題についてネット上ではマトハズレな回答が多くみられます。
サービス[Computer Browser]と[Workstation]が開始していてもエラーになり
マスターブラウザの上記サービスが共有プロセスとして動作していないことが問題のようです。

※Windows10のセキュリティー強化が原因と思われます。

 

【net view コマンドエラー】事例

・システム エラー 6118
このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」
原因:マスターブラウザが存在しない(Windows10で多く発生します)

・システムエラー2184
「サービスが開始されていません」
原因:Windows10マスターブラウザ不具合

・システムエラー64
「指定されたネットワーク名は使用できません。」
原因:Windows10マスターブラウザ不具合

いずれもマスターブラウザの動作に関連しています。
※セキュリティーを考えるあまり、マスターブラウザがSMB1ではなくSMB2またはSMB3のPCにあるとマスターブラウザ以外のPCではネットワーク上のコンピューター一覧の取得ができないことが原因と考えられます。

セキュリティー重視のためのネットワーク改善が、結果的に改悪となってしまった現象です。

Windows10 Ver1809 2018年10月更新でも改善されていません。
現状では、マスターブラウザPCを変更することをおススメします。

 


追記

その他の確認事項

不具合のあるPC(マスターブラウザ)は、下記サービス
[Function Discovery Provider Host]
[Function Discovery Resource Publication]
も実際の動作状態照会がTYPE:20ではなくTYPE:30になります。
不具合の解消とは関係ないようです。
不具合のないPCはレジストリ構成通りTYPE:20の共有プロセスで動作します。

Ver1809での確認
不具合のあるPC(マスターブラウザ)は、下記サービス
表示名:[Workstation]
サービス名:LanmanWorkstation
表示名:[Network Store Interface Service]
サービス名:nsi
表示名:[Computer Browser]
サービス名:Browser
表示名:Function Discovery Provider Host サービス
サービス名:fdPHost
表示名:Function Discovery Resource Publication サービス
サービス名:FDResPub
上記サービス実際の動作状態照会がTYPE:30になります。

レジストリ構成情報は全て[TYPE:20 WIN32_SHARE_PROCESS]共有プロセスになっていると思われます。

関連しているサービスの実際の動作状態がTYPE:30の場合はNGでTYPE:20の場合はOKになっているようです。
なぜ動作に違いが出るのかは現在調査中です。
同じバージョンのWindows10でも古いPC機器はメーカー関係なく正常なものが多く、新しく性能の良いPCは不具合が多いようです。

上位依存の[Network Store Interface Service] nsiサービスが共有プロセスにならないことから、
インターフェース(チップセット)の違いに関係があるのかもしれません。
以前から感じていたのですが、もしそうであれば機器による動作の違いがなんとなく納得ができます。
チップセット:現在はノースブリッジがCPUに統合されたり仕様が変化しています。

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追記

実際に確認してみました。

2018/05/10↓
私のネットワーク環境ではWindows10とWinndows7、Linuxが混在した環境で、それぞれマスターブラウザにして確認しましたが、
Windows7、Linuxをマスターブラウザにすると他のPC(マスターブラウザではないPC)も安定した表示をします。
最新のWindows10をマスターブラウザにすると、そのPC(マスターブラウザのPC)のみマイネットワークが安定した表示が出来るようになり、他のPCではうまく表示できません。net viewコマンドもエラーになります。設定変更が必要です。
ただし、表示が出来ないだけで手動入力によりネットワークおよび共有は動作しています。

私が個人的に使用しているWindows10は、6台中3台が不具合です。他に講習で使用した最新のレッツノートはすべて不具合で全滅でした。

設定を変更することで改善できるようですが規定値で使用できるようになることを祈ります。

※これらの不具合PCがマスターブラウザにならなければ問題ありません。

 

 

2019/2/15

全てのパソコンがWSD検索に対応していればネットワーク画面に表示されますが、以前からの仕様であるNetBIOS検索は表示されません。
net viewコマンドのエラーも解消されません。
すでに1年以上経過しています。
マスターブラウザになっていれば自分自身のパソコンに異常はなくネットワーク上の他のパソコンの現象でありネットワーク自体は正常に動作しているので支障は限定されます。
セキュリティー強化のための変更が原因で、今までのマスターブラウザとしての仕様が変更されるかもしれません。

2019/3/19
マスターブラウザの仕様変更と考えたほうが良いのかもしれません…

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