本来の物理フォーマットと最近の物理フォーマットは、違うようです。
物理フォーマットと論理フォーマット
本来の意味は、
物理フォーマットとは、トラックやセクタの初期化を行うことであり、
論理フォーマットとは、ファイルシステムの初期化や再処理を行うことです。
Windowsでできるのは論理フォーマットだけです。
ユーザー側で本来の物理フォーマットはできません。
ハードディスクのプラッタ
微妙な違いでいくつかのパターンがあります。
物理フォーマットとは
ローレベルフォーマット Low Level Formatとも言います。
本来の意味での物理フォ-マットとは、
ディスクを使えるようにするための最初の初期化作業です。
ディスクにデータを記録するためのセクタを構成する作業です。
これは、ディスク製造メーカーによって行われます。
初期の頃、容量の小さいハードディスクやフロッピーディスク、MOなどは、
専用ソフトを使いユーザーが物理フォーマットを行うことができました。
現在のハードディスクでは、高密度になりユーザーが物理フォーマットを行うことはできません。
物理フォーマットは、製造工場で行われます。
物理フォーマットができないようにロックされているとの情報もあります。
最近の物理フォーマット
最近、一般的に言われている物理フォーマットというのは、
「ゼロフィル」を指しています。
「ゼロフィル」とはディスク内の全てのセクタにゼロ(00)を書き込む作業のことです。
論理フォーマットよりも遙かに作業時間が掛かります。
諸事情により、本来の物理フォーマットから「ゼロフィル」のことを物理フォーマットと言うようになったようです。
しかし、厳密には違います。私には違和感があります。
最近メジャーな物理フォーマットができるツール「HDD Low Level Format Tool」がありますが、
このツールで行われるローレベル・フォーマットは、本来の物理フォーマット(セクタの初期化)でなく、
やはり「ゼロフィル」と呼ばれる、ディスク内の全てのセクタにゼロ(00)を書き込む作業です。
論理フォーマットとは
システム上で、データの読み書きなどができるようにする作業です。
Windowsのディスクの管理で行うフォーマットは、論理フォーマットです。
物理フォーマットされた記憶媒体上に、NTFSやFAT32、exFAT等のファイルシステムのために
必要なデータを書き込む、または書き換える事です。
クイックではなく、通常フォーマットを行うと、ディスク上の全セクターに対してチェックを実施します。
ファイルシステムの管理情報を更新するだけなので、クイックでも通常でも論理フォーマットで実際のデータは消えません。
データー解析などで、データの復元が可能です。
私には紛らわしいので区別してほしいのですが…